オーストリアでの車運転について

実は、オーストリア製運転免許証を入手して以来、7年程が経ったが、まだ一度も本来の目的として本格的に使用したことがない。時たま身分証明書の代わりとなっているだけ。

当地オーストリアにあっては勿論、日本製パスポートが頼り甲斐のある、正真正銘の身分証明書となるものだが、オーストリア製運転免許証も時にその代わりを果たしてくれるようだ。

オーストリア製運転免許証を毎日使用したことがない。つまり車(クルマ)を運転することも稀。別に自慢している訳ではないが。

オーストリア国では車を必要としないというわけでもないが、第一回目でも書いたように、車に対する大変な偏見が私のうちに今以ってあるのかもしれない。「三つ子の魂百まで」とも言うし、尤も私は百まで生きるのかどうかは分かりませんが、殆ど自分で運転することもなく、車と言えば、私は自転「車」、自転車の専門家です。車はわが奥さまが使用、わたしが便乗する時は助手専門です。

車(自転車ではない、でも先週、隣町に用事があって、自転車専用道路のあることも知らず、自転車で交通の激しい国道沿いを車と並行にびくびくしながら走った)に便乗しながらオーストリアの道路、国道、ハイウェイを走っていて気づくことは、オーストリアの運転手のマナーが悪いというのか、色々と目撃、体験させられます。例えば、以下の如し。

 

その一、

車間距離を十分に取らずに後ろから“圧迫して来るような運転、特に長距離大型トラックだけでなく、個人の乗用車でもあり得る。つまり俺の道を空けろ、ということなのでしょうが、、、自分勝手な運転手。

 

その二、

スピード違反をしていることも別に感じていないのかもしれない、警察官が、レーダーが見ていなければスピードオーバーでも構わないと思っている節がある。こちらは制限速度内で走っているのに後ろからライトをパッパッと照り付けて嗾けてくるドライバー、お先にどうぞ!と道を空けてやると、頭に来ていたのか、自分の思い通りに走れないからなのか、通過して行く時に中指を立てて人を侮辱するようなジェスチャーを平気で見せてくれたり、

 

その三、

ドイツのアウトバーンでは制限速度がないということらしいが、オーストリアのアウトバーンは違う。確か時速130キロメートルと聞いている。その10%をオーバーしても良いとのことで時速143キロメートルがオーストリアでのアウトバーン制限速度となっているが、それ以上のスピードで走っているのはざらだ。

 

その四、

また運転しながらの手にハンディーを持って通話することは法的に禁止され違反なのだが、違反の運転手をちょくちょく見かける。違反を発見しても「私は違反しています」と自己申告するドライバーはいないだろう。私が目撃したので警察にでも通報してやろうかと思ったりするが、私は警察官ではないから取締りは無理。 

 

その五、

方向指示器を点滅させずに、急にターンしたりしてこちらを慌てさせたり、冷や汗を掻かせられたり、、

 

その六、

後ろから急に逆サイドから割り込んで来ては追い越して行ったり、

 

その七、

一方通行のハイウェイなのに何を思ったのか、同じ車線を反対方向から走ってくる車があったり、この場合は大変危険!

ラジオ交通情報でも発見されると直ぐにニュースが流され、当該道路を走るドライバーに警戒するよう警告が流されますし、正面衝突事故も必至的に起こること間違いなし、そして実際起こっているようですが ――― ドイツ語でGeisterfahrer と言います、Geist 酒?悪霊?に乗っ取られてしまったドライバーよ、そんな変な方向を急いで何処へ行く? 

 ―――  こっちに来ないでよ!!! まだ死にたくはない。

 

 

 Selberschuld!

緊張のしっぱなし。ぶつけたら勿論あなたの責任、ぶつけられてしまったとしてもあなたの責任と思わされてしまう、だからぶつけないように、ぶつけられないように常に気を張っていなければならない。誰も責任を取りたくないとするのがオーストリア人(ヨーロッパ人)様のようにも思えます。

個人が何かヘマなことをしたり、起こったりすると 周りからは “Selberschuld!” というドイツ語表現が発せられるのをよく耳にします。

 Selberschuld!あんた、あんたが悪いのよ、あんたの責任よ、そんなことになってしまったのは。

  俺(またはわたし)には責任はないのよと。

 そんな人を突き放した響きがあるドイツ語。何だかんだと言っても、自分は責任を取りたくない、ということ。

 責任はあんた自身にあるのよ」と突き放す。

責任の押し付け合いをしながら、自己に降りかかってくる責任を回避しようとする自己保身の術に長けている一方、矛盾するかのように、自己責任を取ることが求められる社会のようだ。

 

以上、

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交通問題専門家:アウトバーンでの最高速度引き上げを拒否

1.ウィーン発―― オーストリア国交通大臣フーベルト・ゴアバッハ(自由党)が出してきた提案、すなわちアウトバーンもある所では最高制限速度を時速160キロメートルに引き上げるという提案に対しては、交通問題の専門家たちがきっぱりと反対している。

2.交通安全監督局によると走行速度の限度を160km/hに引き上げることで大きな交通事故がもっと増えるし環境に対する悪影響も高まる。「物理学を使って騙すことはできませんよ。時速160キロメートルで走ってきて停車出来る距離は130キロメートルの際よりも数倍も長い距離を必要とするものです」と交通安全監督局の局長、オットマー・タンさんは語った。     

3. オーストリア自動車クラブ(VCOe)は制限速度が引き上げ、すなわち交通安全の後退であると見ている。速度が増せば増すほどアウトバーンでの車間距離が守れないことによる事故が明らかにもっと増えるだろうと警告した。同クラブはまたいわば”戦場での実験”で人間の健康と生命を掛けることに匹敵するだろう、と。「暴走へのライセンスは死へのライセンスと早代わりですよ」と同クラブの交通安全問題の専門家であるマルティン・ブルムさん。        

4.環境問題に取り組むグリーンピースによると走行速度が引き上げられた場合、二酸化炭素の放出に1年当たり40万トンが増し加わることが想定されるとしている。  

5.「交通大臣ゴアバッハの160km/hの迷妄(迷走?)はアウトバーンでの事故死亡者数を引き上げるものですよ」とオーストリア緑の党の交通問題スポークスウーマン、ガブリエル・モーダーは語った。        

6.この160km/h のテーマについては徹底的に討論できるでしょうが、交通安全の側面を特に配慮に入れて、また事実に基づいた観点からのみできころです」とオーストリア国交通事務次官、ヘルムート・クカッカは述べた。  

      

 

 

Jugendlicher Geisterfahrer wegen Mordes verurteilt

REGENSBURG. Eine Verurteilung wegen dreifachen Mordes pachte einem

20-Jaehrigen seine Geisterfahrt auf einer niederbayerischen Autobahn ein,

bei der drei Menschen starben.

Dafuer fasste der Freisinger vom Landgericht Regensburg eine vierjaehrige

Jugendstrafe aus. Da er sich bei seiner Geisterfahrt umpingen wollte,

unterstellten ihm die Richter, den Tod anderer Menschen bewusst in Kauf

genommen zu haben (dazu auch Kasten).

Der Angeklagte war im Juni 2004 bei Schwarzach (Landkreis Straubing-Bogen)

ohne Licht auf die Autobahn und in die falsche Richtung aufgefahren. Selbst

als ihm zwei Personenwagen und ein Laster entgegenkamen, stoppte er nicht.

Die Schweinwerfer seines Autos stellte er erst ein, kurz bevor er mit etwa 120 Stundenkilometern in einen entgegenkommenden Van mit einer kroatischen Familie raste. Durch den Unfall starben ein vierjaehriges Maedchen, die 38-jaehrige Mutter und ihr 27 Jahre alter puder.

Der 36-jaehrige Vater und seine sieben und acht Jahre alten Toechter wurden teilweise schwer verletzt.

Geisterfahrer in Oesterreich

Was erwartet die Taeter?

Eine Verurteilung wegen Mordes waere ungewoehnlich, sagen oesterreichische Rechtsexperten, weil es dafuer einen Vorsatz, bezogen auf eine konkrete Person, geben muesste. Bei Geisterfahrern sei dies ueblicherweise nicht der Fall, weshalb es bei uns wohl nur zu einer Anklage wegen Totschlags kaeme.

vom 11.08.2005 http://www.nachrichten.at/weltspiegel/378531

 

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